2025年3月27日木曜日

東海カーボン 2024年度定時株主総会

今回は鉄鋼、アルミニウム、自動車、機械、冶金、電子など幅広い産業分野へ向け、炭素(カーボン)・黒鉛製品をグローバルに製造・供給する東海カーボンの株主総会の模様をお届けします。



東海カーボン2024年度定時株主総会(本社/青山ビル)
3月27日(木)10:00~ 出席:約120





事業報告
減収減益、特別損失計上により当期純損失は576億3千6百万円


対処すべき課題
Vision2030策定。「抜本的な構造改革」「成長市場へのコミット」「サステナブルな価値創造」・・・という眠くなりそうな内容だが、売上5000億円を目指すと。


質疑応答(順不同で一部を抜粋)

・売上5000億円に向けての成長投資について
→自然体でいってもほぼ近い数字が達成できるのではないか。
しばらく低成長が続くが、2027年頃から明るくなるのではないか。
ただ、ロシアとウクライナの戦争で状況が大きく変わったスメルティング事業の例もあり、世の中何が起こるかわからない。  


・2030年以降のR&D(技術開発)について
→R&Dから何か出てくるのが理想だが、正直そこからとんでもないものが出てくることはなかった。かなり有望なものはいくつかあるが、スピーディーに市場に出さないとすぐに似たようなものが出てきてしまい、その繰り返しでもある。


・(日本製鉄に近い存在として)アメリカ市場について
米国は最も大きい市場であり依存度は高いが、トランプ政策が読めないこともあり正直言ってわからない。ただ現地COOと話していると早ければ4~6月くらいから良くなってくるのではないかという肌感覚で、1年を通せば辻褄があうのではないかとみている。



その他の質問
・競合他社との違い
・東京人企連加入の意義について  
・ファインカーボン事業の技術的な質問
・アンチダンピング関税について
・株主資本コストについて
・・・等々。

回答は全体的に淡々とした感じだったが、簡潔で素人にもわかりやすい説明だった。


約70分で終了。



5301 東海カーボン(3/27 終値)
@996.4 配当利回り 3.01 %
PER 19.34 倍  PBR 0.73 倍


毎年秋に東京ビックサイトで開かれている、日経IR個人投資家フェアにも出展していた会社で、高配当に魅かれて購入したものと記憶している。
売上は安定しているものの、利益にバラつきがあり株価は冴えない動き。
保有株数と期間に応じて、株主優待というオマケもついていますが。

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今月の取引(日本株 2025.4)

 4月は前半にトランプ関税に伴い株価の乱高下があり、追加でいくつか売買を行った。