JT 第40回定時株主総会

今回は文字通り必要悪ともいえる煙草の製造会社であり、全株式のうち３分の１以上を日本国政府（財務省）が保有する製造独占企業であるが故、必然的に高収益体質となっている日本たばこ産業（JT）の株主総会の模様をお届けします。

日本たばこ産業 第40回定時株主総会（ザ・プリンスタワー東京）

3月26日（水）10：00～　 出席：約350名

事業報告（ナレーション）
・値上げとアメリカVR社買収効果もあり、売上・調整後営業利益が過去最高。

・米国市場シェアは8.2％で4位に。

経営計画2025（社長が説明）
・経営資源配分と株主還元方針はこれまで通り、配当性向は75％目安。

質疑応答（順不同で一部を抜粋）

・カナダでの健康リスク訴訟について
→世界的にたばこに対する訴訟は増加傾向にあるが、今回のものはカナダ固有の事案であり、他の新興国で同じような事案があることなはないと認識している。


・役員に女性が少ない
→性別・年齢等にかんけい無い人材の多様性や、異なる経験や価値観を尊重しており、女性役員登用をグループ全体の30％という目標を掲げている。


・為替レートについて
→事業構造的に為替変動のリスクを受けやすいが、金融派生商品やヘッジを使うなどして影響を減らしている。

・サイバー攻撃への防御について
→社内にセキュリティ事務局を設置。役員を含め危機管理訓練の実施等を行っている。

その他の質問

・喫煙者マナーへの対応

・吸い殻の活用（吸い殻を水に溶かしてまくと動物が寄り付かない）

・優秀な人材確保について

・トランプ関税影響

・株主優待廃止理由


約90分で終了。


2914　日本たばこ産業（3/26 終値）
＠4,149　配当利回り 4.68 ％
PER 16.37 倍　 PBR 1.96 倍

業績に連動して株価もわずかながら上昇傾向。
今期はアメリカVR社の商標権の償却費増で減益見込み。