ニデック 第52期定時株主総会

今回は1973年に精密小型モーターの会社として4人で創業し、並々ならぬハードワークと積極果敢なM＆Aで、世界中に約13万人の従業員・300社以上のグループ企業を擁する「回すもの、動かすもの」すべてを手掛ける総合メーカーに成長した、ニデック（旧社名 日本電産）の株主総会レポートをお届けします。

ニデック株主総会（リーガロイヤルホテル京都）
6月20日（金）10:00～　出席：約400名

事業報告（ナレーション）

増収増益で過去最高を更新し、着実に成長。

岸田新社長より「戦略と展望」について
中期経営計画やバッテリーエネルギー貯蔵システムなどについて。
（議長を務めるのは初めてということもあり、若干緊張気味に）

続いて、質疑応答（順不動で一部を抜粋）
・岸田社長の評価は？
→さっきから話が全然面白くないので眠くなりそうだったが、彼は本物。ようやくいい人が見つかった。これまで新社長候補として200人位面接して選んできたが、使ってみたら全然だめだった。腹立つのを堪えることもあるが、彼は間違いない。（以上永守代表より）

→永守代表・岸田社長・小部会長のMMK会合を毎週行っているが、彼は逃げない人でコミュニケーション能力も高い。ただ、本物かどうかは今後の結果次第。（以上小部会長より）

・牧野フライスTOBの件（報告書でも全く触れていないが・・・）
→経済合理性のうえ判断したこと、ニデックの潔さだと考える。（岸田社長）

→裁判の判決をうけて直ぐに撤退を判断した。欧米では当たり前の手法が日本ではまだ通用しないということ。まだ20年はかかるのでは。（以上永守代表）

・株価について（業績好調なのに低迷している）※同様の質問が4件
→さっきからみみっちい話ばかりで・・・競馬の馬券でも買ったらどうや。私も株式投資をやっていたが（損切しないから）損したことはない。すぐに利益を追求する人はニデックは保有しないほうがいい。（以上永守代表）

・地政学リスクへの備え（特に台湾有事）
→地産地消を念頭に常に生産計画の見直しを行っている。（岸田社長）

その他の質問（ご意見）

・永守さんの声をもっとききたい（遠方から推し活でやってきた）

・ラジエーターの会社（ティラド）を買収して車載事業に水冷装置が加わる可能性

・外国人役員登用についての考え方

・AI関連事業の見通し

11:55頃終了

今年は永守代表の冒頭の挨拶もなく、出番が大きく減った。

6594 ニデック（6/20 終値）
＠2,872　配当利回り  1.48 ％
PER  16.46 倍　  PBR 1.91 倍

質疑応答でも度々でてきた通り、業績好調にも関わらず株価は低迷。
やはり永守代表の出番が減ってきていることの影響？