2025年6月19日木曜日

神戸製鋼所 第172回 定時株主総会

今回は主に自動車向け鉄鋼の他、アルミ・銅、産機・エンジ・建機・電力など複合経営を行う神戸製鋼所の株主総会レポートをお届けします。













神戸製鋼所 第172回定時株主総会(神戸ポートピアホテル)
6月19日(木)10:00~ 出席:約300名
 

事業報告(ナレーション)
鉄鋼アルミがけん引して微増収も営業減益、当期純利益は増益。













質疑応答(順不同で一部を抜粋)

トランプ関税の影響(25%関税の場合利益はどれくらい減る?)
→保護主義が世界に広がると景気減速が懸念される。先行きは色々な可能性があり、現時点で計量的に測るのは難しく業績見込みには織り込んでいない。

損益計算書に記載の特別損失(解体撤去関連費用)とは?
→加古川製作所で、用地確保のための工事費用。

・子会社で働いていたが65歳で退職金が220万円しかなかった。
金額がおかしいと本社にいったが相手にされなかった。
→総会終了後にスタッフに声をかけていただければ個別に対応する。

・配当が少ない。今期予想は80円だが150円はほしい。
→株主還元は最重要課題ではあるが、将来発生するカーボンニュートラルへの投資に盤石の体制で備えるため安定した財務体質にしておきたい。


その他の質問
・経常利益の3割を占める電力事業について、排出削減目標を示さないのか?
・役員報酬において株式報酬の割合を増やすべきでは?
・事業ポートフォリオが40年前とほとんど変わっていない。成長分野へ向けるべきでは。
・カーボンニュートラルへの投資について・・・等々

11:55頃終了


7751 神戸製鋼所(6/19 終値)
@1,555 配当利回り 5.14 %
PER 6.14 倍  PBR 0.53 倍


アルミ板の数量増などが寄与し、鉄鋼以外の事業で収益を伸ばしている。当期利益でJFEを上回り下剋上を果たしたが株価は相変わらず冴えない動き。

鉄鋼株というと業績次第であっさり減配するイメージが強いが、ここ数年は配当性向も30%未満で事業の多角化も進んでいることを考えると、大幅減配の可能性は少ないと思える。
株価も割安だし、将来的にはさらなる増配も期待したいところ。

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