カナレ電気 第52期定時株主総会

今回は東証スタンダード上場の小規模企業で、放送や通信などに使用されるケーブルやコネクタの製造・販売という、裏方的な役割を日本のみならず、世界各地で展開するカナレ電気の株主総会レポートをお届けします。

カナレ電気株主総会（名古屋・ホテル ルブラ王山）
3月19日（水）13：00～　出席：約20名

事業報告に続いて質疑応答（順不同で一部を抜粋）

・無線の発達により、有線ケーブルが不要になる恐れはないのか？
→減っていくこともあるが、一方で光ファイバー等需要が増すこともあり、現時点ではインパクトは少ない。

・保有有価証券について（政策保有ではないものを何故保有？）
→リスクの少ないものを・・・社内規定に基づいて・・・

具体的な保有銘柄名は開示しない方針。

・IR情報開示について（決算説明資料もないのはおかしい）
→確かにその通り。今後取り組んでいくよう検討する。

・過剰な現預金について
→資金の使い道（今後の成長の在り方）は取締役会で議論している。

・配当について（安定配当をいいながら配当性向40％で減配はおかしい）

→基本的には事業で稼いだ分から還元するという考え。

・財務・会計に知見のある役員に、資本コスト経営の現状の見解を聞きたい

→取締役会で議論しており、直接の質問はご遠慮いただきたい。

質問が長かったこともあるが、全体的に回答とはかみ合っていなかった。

約90分で終了。


5819　カナレ電気（3/19 終値）
＠1,536　配当利回り 3.71 ％
PER 9.97 倍　  PBR 0.58 倍

建設業界同様、大型案件があるかないか（多いか少ないか）で大きく業績が変動するよう。

毎年安定的に利益は出ており現金は溜まる一方だが、配当を増やすわけでもなく、東証の要請でもあるPBR1倍割れの対策を何も行う気配がないのは不可解としかいいようがない。