モリト 第87回定時株主総会

今回は1908年創業の古株であり、ボタンやホック、ファスナーなどの服飾付属品や、自動車等の内装部品など、大阪本社なのに扱う製品も業績推移も地味ながら堅実ともいえる、モリトの株主総会レポートをお届けします。

モリト株主総会（オービック御堂筋ビル2F）
2月27日（木）10：00～　出席：約50名

概要説明の後、事業報告

・M＆Aと倉庫の合理化など収益性の改善取り組みの成果もあり、売上高・営業利益・経常利益が過去最高を更新。

質疑応答

・中期経営計画について
→M＆Aと既存事業のプラスで順調に進捗。売上1000億円を目指す。

・政策保有株の売却方針は？
→コーポレートガバナンスコードでも指導が入っており、計画的に売却を行っていく。

前期投資有価証券で10億の利益が出たのは、TOBで計画よりも早く売却を行ったもの。

・株価について（3年前に購入して増やしているが・・・）
→本業で結果を出していくことが大事。IRも行う。

・トランプ関税の影響ついて
→政策を見ながら追随して対応していく。過去には中国からアメリカに行くものが多かったが、現在はシフトしている。

・大株主5位に取引先（カネエム工業）が入っているが配慮があるのでは？
→長い付き合いのところ（株主・取引先）は他にもある。市場価値など色々絡んでくるが、ガバナンスの面からも適切に対応していく。

・原材料などの物価高に加え人件費高騰もあるが製品の値上げはできている？
→鋼材など多くの資源は為替の影響もあり高くなっている。仕上げ価格が上がったらすぐにというわけにはいかないが、価格改定は営業サイドで要請している。

（全て社長が回答）

約40分で終了



9837　モリト（2/28 終値）
＠1,527　配当利回り 4.39 ％
PER 14.85 倍　PBR 1.02 倍

5年程前に株主優待（クオカード）の廃止を発表して以来長らく株価は低迷していたものの、徐々に配当を増やし高配当株になったと思いきや、今度は株価も上昇に転じて、現在はそこそこの配当利回りに。