2026年10月23日金曜日

カドス・コーポレーション 第28回定時株主総会

今回は2024年7月に東証スタンダード市場に上場したばかりの、山口・広島を地盤とした地域密着型の建設会社であり、地主の土地活用と企業の出店需要をつないで建設工事を獲得、店舗などの事業用不動産にも強みを持つ「街づくり」カンパニー、カドス・コーポレーションの株主総会レポートをお届けします。





カドス・コーポレーション株主総会(山口グランドホテル)

10月23日(金)10:00~ 出席:13名


会場は100㎡程度の非常に狭い場所に、椅子が15脚並べられただけ。内関係者用の椅子が1脚だったので、ほぼ満席(笑)。出席者は意外と個人投資家と思しき人が多く、質疑応答も活発であった。




事業報告(スライド+音声)

期首時点の受注残高の減少や、期中における工事着工時期の変更等もあり、減益減収。

(私見)
2026年7月期の落ち込みがそのまま構造的な業績悪化を意味するわけではないだろう。
建設会社は工事の完成時期によって売上計上が変わる。カドスの場合、そこに不動産の売買も加わるため、不動産販売のタイミングと工事の進捗が重なると、年度ごとの利益が大きく変動する可能性も。工事の繰り越しや大型不動産販売の減少による影響もあるため、次期以降の回復を確認する必要がありそうだ。



質疑応答(順不同で一部を抜粋)

・カドスタウンの競合に対する強みとは?
→土地オーナーとのつながりからマッチングできるところ。スーパーやホームセンターなどブランド力を引き上げるものを誘致するなど、大きな案件をまとめることにより、管理業務を削減できる。工事遅延に対する具体的な損失金額については差し控える。

・生成AIの活用について
→AIの可能性についてはとても注目しているが、情報流出などリスクも顕在化している。
社内での活用は随時進めている。28年間の実績に基づく目利き力と合わせて、今後も拡大していくものと考える。

・低迷する株価について
→業績の向上により、ファンダメンタルズを改善することが第一。
成長戦略として福岡や岡山など事業エリアを拡大していく。

・今後の事業展開への手応え
→(金利上昇局面にあるが)目利き力を生かし、今後も不動産への投資を継続していく。
安定収益を切り上げる手応えはある。

・創業者特別功労加算金について

→会社を大きく成長させたことなど、長年の功績を総合的に勘案。
社内規定に基づき決定した。

その他の質問
・広告・テレビコマーシャルについて
・会社説明会などIR活動について。
・配当方針について。


「回答は差し控える」という回答?が何件かあり、やや具体性には欠けるものの、概ね質問内容には応えていた印象。ただ、クレステックの時ほどではないが、質問が終わった後、回答を準備するまでに少々時間を要していたのは少し気がかりなところ。
PC画面を見ていたので、「想定問答集」を検索していたのだろうか?

回答の中で度々強調していたのは、一般的な建設会社が「建築工事を発注してくれる顧客」を探すのに対して、カドスは出店候補地を探し、土地とテナントを組み合わせるところから関与するという点。ここには差別化の余地がありそう。


最後に役員紹介があり、約55分で終了。


211A カドス・コーポレーション(10/23 終値)
@3105 配当利回り  5.80 %
PER  9.47 倍   PBR 0.69 倍

質疑応答の中で知ったことだが、スタンダード市場が平均7%程度上昇しているのに、カドスは高値から約40%下落しているとのこと。不動産取得のために借入金が増えていることを考えれば金利上昇はリスクといえるが、土地情報を起点に建設受注を獲得し、賃貸不動産も保有して継続収入を得ようとする、独自性のあるビジネスモデルは中々魅力的なのでは。

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