今回は1969年静岡で創業の健康食品、自然派化粧品の受託総合(OEM)メーカーである他、百貨店や飲食業、さらには観光事業等々多くの子会社を保有する、AFC-HDアムスライフサイエンスの株主総会レポートをお届けします。
AFC-HDアムスライフサイエンス株主総会(グランシップ静岡)
11月27日(木)10:30~ 出席:約200名
受付時に自社製品が詰め込まれた手土産が配られ、会場入口付近では自社製品のPR販売を行っていた。
事業報告(要点のみ)
・ヘルスケア事業における海外部門が好調だったことに加え、インバウンド需要増もあり、増収増益で、過去最高を更新。
・日本国内の人口減少に対応すべく、今後は積極的に海外展開も進める方針。
・3年程前にAFCの連結子会社となったさいか屋(百貨店事業)はグループのレストランの協力もあり、わずかではあるが3年連続黒字を出せるようになった。
・飲食事業はコロナ禍以降急激に売上げが回復。大きなエビフライがTV取材で取り上げられて益々好調。
創業者でもある永世名誉会長のご挨拶(11:00~11:38)
・多くの赤字会社を立て直した各事業会社社長を紹介しつつ褒めたたえた。
・静岡空港の問題点をいくつか指摘。外貨を稼ぐ必要があると。
・空港の中にホテルをつくり、カジノをやらせてほしいと申請した。
・株価が上がらないのは豪華なバスを買うため資金を集めているから、もう少し我慢して。
・8000万円のバスで高齢の人たちに優雅な旅を楽しませてやりたい。
相変わらず話は長いが、お元気そうで何より。
質疑応答(11:44~)
・事業戦略について(多角化が進んでいるが相乗効果は薄いのでは?)
・株主優待について(静岡県近郊以外では使いづらい)
・資本政策について(自己資本比率が低い)
・減損について(短期的にはマイナスでも中長期的に財務体質が良くなると思う)
・金利について
質問内容と回答は概ねかみ合っており、丁寧に回答していた印象。
活発な質疑応答はまだまだ続きそうだったが、次の予定(U-NEXTHD株主総会)の時間が迫っていたため、12時頃やむなく途中退場。
9414 AFC-HDアムスライフサイエンス(11/27 終値)
@864 配当利回り 4.17 %
PER 8.33 倍 PBR 0.81 倍
ゆるやかな増収増益傾向で、そこそこ高配当でもある配当も安定しているが、相変わらず割安。過去2年間の値動きをみると@850付近を軸に、700円台前半から900円台後半までブレることが多かったようです。
祖業の健康食品事業に加え、不動産、旅行、百貨店、飲食等々を次々とグループ化するあたりは些か節操がないとも思えるが、収益改善のポイントは押さえているように感じる。
極上のうな重が年2回も無料もしくは割引価格で食べられる、株主優待も個人的にはお気に入り。


0 件のコメント:
コメントを投稿